正直大河ドラマに夢中です。今週はマツケンこと松平健演じる弁慶の初登場。そもそも年末に遅ればせながら初めて「マツケンサンバ」を見た以来初のあるべきところにあるフォーマルな場での松平健でした。「マツケンサンバ」っていうのがすごいはやったときに、なんとなく社会の見方が「マツケンは自分がオモロであることを理解している」という風に流れていたのに違和感を感じていました。「そもそもマツケンサンバはファンの前という非常に濃密な空間でのみ披露され続けていた異形のものだった」っていうのと「マツケンサンバクラブバージョン!(あるのかは知らんけど)」との間に黒々と横たわる何かっていうか。まあ一言で言えば「ほんとにマツケンマツケンサンバをオモロとして扱われてることを受け入れられてんのか」ってことなんですけど。でも今日見た「義経」ではタッキーと天と地くらい差がある「ええ声」な発声法で「お覚悟めされい〜!」って叫び、明らかに不自由な高下駄をはいてよたよたと走るマツケンが映し出され「ああ、松平健は泰然自若として松平健である」とほっとしました。「松平健は実はゲイで大地真央とは偽装結婚」とかそういう考えると暗〜い気持ちになるような暗黒な噂もありつつも、テレビで見たらベタベタっていうところがいかにも時代劇スターだよなあとなんかほっとしました。松平健はベールの向こう側の遠いところにいて、たまたまファンの前ではっちゃけてたものがちょっとバレちゃっただけなんだなっていうか。まあどうでもいいっすね。今回の大河はスターがベタベタってところがいいと思います。