2008-02-01から1ヶ月間の記事一覧

「光の海」小玉ユキ

これはすご〜〜くよかった!この世界に人魚という生き物がいるという前提のお話。どれも繊細で、でも読んでてしんどくならない程度に人間の醜悪なんかも描かれてて、こういうの好きっす。

「破壊者ベンの誕生」ドリス・レッシング

「ノーベル文学賞受賞のため復刊!」とあったので買いました。子沢山の美しい家庭を描いていた夫婦の4番目の子供に、家庭を壊す異端の子が生まれてしまう話。代表作ではないのでそんなにインパクトはないのですが、がつーんとは来ます。この異端の子を追い出…

「ホリデイ」

恋に破れたキャリアウーマン2人がイギリスとロサンゼルスで家のエクスチェンジをするラブコメ。クラシックな内装の重厚な家と鬱蒼とした天気のイギリスとデカい家に太陽がさんさんと降り注ぐカリフォルニアの対比も面白いし、2人がキッチリそれぞれ旅先での…

「嫌われ松子の一生」

今更見てどうのこうのっていうのもつまんない話だとは思うのですが…。映画がなんか「鳴り物入り!」といった雰囲気で公開されたので、これ、私原作を読んでるんですが…。9割の人が支持しているものに対して言うのは勇気がいるのですが…。松子、ありえなくね…

「パンの耳の丸かじり」東海林さだお

何も買うものがないとき、アマゾンで何か足して送料無料にしたいときに買います。通勤の友。読んでて笑っちゃうので電車の中では超危険です。今回のあとがきが岡江久美子なんですが、衝撃的に文章が下手でびっくりしました。誰か、手を入れておやりよ。

「スウィニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師」

ティム・バートン大好きなんで、基本的には全肯定っちゃ全肯定なんです。でも今回はちょっと残念だったなあ…。原作付き・ミュージカルってことであまりストーリーをいじれなかったことが敗因でしょうか?ミュージカルもやっぱりみんな本職じゃないから、うま…

「聖☆おにいさん」中村光

友達に「仏陀とイエスが一緒に立川に住んでる漫画なんだよ!」と薦められたときは「何それ?どんなインテリギャグ?」と思ったんですが、読んでみたら面白い!日々の「あるある」的な面白さに宗教ネタが絡んでどのネタもうまいこと笑ってしまいます。

「台所のオーケストラ」高峰秀子

エッセイを読んだので次は料理本。なんつうか、いまどきの「ほっこり」的文章がいやでたまらなかったので、彼女のスパっとした切り口で料理を説明してくれてて読んでて楽しいです。だいぶ前に書かれたはずなのに、洋風料理なんかもすごい本格的で、ゴルゴン…

「くらしのいずみ」 谷川史子

なぜ「ヤングキングコミックス」…?いや、でもほんっとにどれもよい。夫婦愛のオムニバスなんですが、徹頭徹尾繊細な少女漫画ワールド!やっぱ少女漫画はこうじゃなきゃ!と思いながら読み、キッチリ先生の話で泣かせていただきました。いやー、いいっす、こ…

「小玉ユキ短編集 マンゴーの涙」小玉ユキ

ベトナムを舞台とした短編集がよかったです。ぶっちゃけ陳腐な話なんですが、ベトナムっていう異国情緒とすごい合ってる!絵柄もかわいい。でも最後のほうに乗ってたデビュー作見て「これ、私キューティーコミックで読んだわ!」と気づいた自分にびっくり。…