2008-05-01から1ヶ月間の記事一覧

「クローズZERO」

いやー、アイドル映画かと思って見たら面白かった!徹頭徹尾「男子の世界」!始めは不良が寄ってたかって「鈴蘭高校のテッペン目指すんだよ!」とか言ってたのを見たときにはつい爆笑したのですが、絶対に笑かさない姿勢で「テッペンはすげえ」と描ききるこ…

「パンズ・ラビリンス」

スペイン産「ダーク・ファンタジー」。内戦下のスペイン、臨月の母に伴ってゲリラと戦う軍人の母の再婚相手の元に行った少女が、その熾烈な環境に耐え切れずファンタジーの世界に没頭していくという話。この母の再婚相手が、まあ臨月の嫁を戦地に呼び寄せる…

「臨死!!江古田ちゃん」3巻 瀧波 ユカリ

2巻で「江古田ちゃんの自虐がキツすぎる…」と思った私ですが、今回盛り返しました!今回は適度にパンチと哀愁が効いててどれも面白い。ネット恋愛にまで江古田ちゃんはテリトリーを広げてて、それがすげー面白かったです。浮気相手にされてる男子のブログを…

「エマ」10巻 森 薫

これにて大団円。全員がハッピーエンドになって終わり。こういう作者が誰よりも登場人物に思い入れちゃう作品って、大抵読んでる人のテンションを下げてしまうものですが、これは違いました。一緒になって熱くなって、ちょっと涙ぐんだりもできます。この作…

「わが家の夕めし」池波 正太郎

ねえ、このタイトルで表紙見たら、100人が100人食に関するエッセイだと思うよね?そんでちゃんと解説も読まずに買うよね…?!ね?!これぜーんぜん食のエッセイじゃねえの!!パンフとかに書いた短文がずらーっと入ってるだけなの!や、やられた〜!!池波大…

「坂道のアポロン」 1巻 小玉 ユキ

せっかくの連載ものに水を差すのも悪いなと思うのですが…。この人のよさってやっぱり「すこしふしぎ」的なファンタジーが現代的なスタイリッシュな絵で描かれることで一番輝くのかなー、と。細かな心の動きはよいのですが、この現代的な絵柄で時代ものってい…

「職業欄はエスパー」森 達也

始めはエスパーと名乗りテレビに出演している人たちを密着していくのですが、だんだん彼の目が「異端の者を見る『世間』という名のメディア」に移り行くので、この人の生涯のテーマはメディアとそれに映る人との関係性なんだろうな、と。異端VS世間という構…

今週の島耕作

今、みなさんご存知のとおり、島耕作ウォッチャーとして「シマコー、社長になる」というとんでもなく楽しいシチュエーションが来ています。還暦記念以来の興奮です。島耕作が社長になるキッカケが「前会長(だっけ?)が急逝し、その葬式で死んだ彼から背中…

「魔女」1、2巻 五十嵐大介

世界中の「魔女」と呼ばれる女を描いたオムニバス。前読んだときは作りこむ世界観がうるさい気がしたんですが、2巻買って通して読んだら作者の世界観に素直にぐーっと引き込まれました。まあちょっと美しすぎる異端の話ですが、それも含め面白いです。