「キンキーブーツ」

私は靴とマイノリティの奮闘が大好物なので、かなりツボだろうなと思って借りたらやっぱりツボでした…。話はまあ「まだフルモンティの二匹目のドジョウをあんたらは狙い続けるのか?!」という話ですが、一発逆転に作るものがドラッグ・クィーン用のブーツ。そしてそのデザインを引き受けることになるオカマのオッサンがものすごい健気。田舎の職人にいびられたり、本職のオカマバーのショーでも嫌な目に遭うけどどれもかなり泣ける方法で乗り越えていくんですよ。泣ける〜…。一応主役の社長も「会社を継いだはいいが居場所がない」とかコンプレックスがある設定で彼女と友情を通わせるんですが、もう性的マイノリティの苦悩に比べたらクソですわ。最後まで私は彼に感情移入ができなかったんで、オカマに感情移入できなきゃけっこうご都合主義な話に見えるんじゃないかなー、と。まあ私は当然オカマに感情移入して泣きましたけどね。でもラストとかハリウッド映画みたいでビビった。こんなハッピーハッピーな話の流れでいいんだ、イギリスって。