「幻獣ムベンベを追え」高野秀行

秘境もの大好きってこともありますが、基本的に私はこの人の文章がすごく好きなんだと思います。ネッシーに次ぐ現代の謎、ムベンベをマジで探すために早稲田大学探検部がアフリカに行く話。アホなことに命をかけているうちに「ムベンベ探すのなんて当たり前!指名!」みたいな気持ちで思い入れて読んでました。作者がすごく語学に堪能で、現地の人とも何も臆すことなく仲良くなっていくんですよね。そこに惚れる…。探検部の若者たちの青春の一瞬の輝きとアフリカの影が矛盾なく同じトーンで書かれてます。そこが好き。