「クローズZERO」

いやー、アイドル映画かと思って見たら面白かった!徹頭徹尾「男子の世界」!始めは不良が寄ってたかって「鈴蘭高校のテッペン目指すんだよ!」とか言ってたのを見たときにはつい爆笑したのですが、絶対に笑かさない姿勢で「テッペンはすげえ」と描ききることにより、だんだん「みんながんばって不良のボスになるんだよ!」みたいな目線になっていきました。笑いと喧嘩の配分も絶妙だし、みんな芸達者。ただひとつ残念なのが黒木メイサ。なんでこの子はここに出ているの…?なぜ紅一点で女子が入る必要が…?そんなに彼女の芸能事務所は絶大な力が…?など芸能界の力関係などに思いをはせてしまいます。演技下手だし、なんでか知らないけど歌ってるし。後は完璧だったのになー。「テッペン」というものも、ただただ全員をぶちのめして一番喧嘩が強いやつがボスになるのではなく、各クラスをまとめる番長を強さと力で懐柔して、自分の組織にしていくというところがよかったです。日本人が大好きな戦国時代スタイルで。後はほんとに山田孝之小栗旬の魅力ですよね。この二人はやっぱり魅力あるなーと実感。がりがりの小栗くんとチビの山田くんが相対する不良のボスに見えるんだもんなー。いや、楽しかったっす。IQ50くらいになって楽しめる映画です。