「大奥」3巻 よしながふみ

このシリーズはもう設定勝ちでそのまま押してくのかなあと思ってたのですが、それぞれの登場人物がすごく人間味が出てきて、設定の妙だけじゃない面白さがぐんぐん出てきてます。だんだん有巧の気持ちが女的にけなげに変化してくところにぐーっときて読みな…

「おいピータン!!」10巻 伊藤 理佐

やっぱりいいよー。今回ほんとに登場人物が全員幸せを手に入れてて、それぞれのエピソードがほんとにリアルにかわいらしくてよかった。これは伊藤理佐の結婚効果とかなの?いや、そういう穿った目で見ちゃいけないんだけどさ!

「潔く柔く」6巻 いくえみ綾

うーん…。今回はちょっと…感情移入が一切できないぞ〜。困ったぞ〜。ロクちゃんの話の収束方法もそこはかとなく息苦しいし、カンナへの嫉妬の話もすげー読んでて息苦しい。後どこか現実離れしているような感じがして、登場人物にがーっと感情移入する少女漫…

「駅から5分」1巻 くらもちふさこ

やっと出た〜。もう信者なので何もいえない…。ただちょっとくらもちふさこの書く女の子と現代の女の子がズレだしたな〜と思う。ネットを使った話とか「わかるけど…」という気持ちに。1話とか普遍的なことを書いてくれるとすごいぐっとくるんだけどなあ。あん…

「おんなのこの正体」安彦麻理絵

男性誌に書いてた女の正体を男にとくとくと説いた漫画。どれもほんっとにうそは一個もない面白さです。ほんと、最近うんこなんてしませ〜んみたいな人が多いので、ここまで赤裸々に書いてくれると逆に癒されるというか。「コスメポーチがきれいな女は上玉」…

「怪魚ウモッカ格闘記−インドへの道」「ミャンマーの柳生一族」高野秀行

ウモッカのほうは「探しに行く」ということへ奮闘するという話だし、ミャンマーの話も彼の冒険ではなく「先輩の取材に着いていく」というコンセプトなので冒険度が足りないというか。まあどれも非常に貴重な話で面白いのですが。

「ホタルノヒカリ」10巻 ひうらさとる

まあ、この巻は一息ついたってところなので、そんなに大きな出来事もなくという感じですね。てか私はやっぱりゆうかちゃんに対してビタイチ共感できねえ!

「海獣の子供」五十嵐大介

これおもしれー!中学生的な「私が特別な存在だったら」的なとこがスタートの話なんですが、スケールがデカくてワクワクする。ここでいろいろストーリーの機微を語るのはもったいない感じ。読んでほしいっす。

「酒ラボ」宇仁田ゆみ

この人の話は良くも悪くも半径10m以内で完結するので、あんまり彼女自身が熟知してない設定の漫画書くのは微妙だなあ。設定が生かしきれてないというか、この設定で話を進める意味がよくわからないというか。主人公の成長は割といいものの、「大学」という舞…

「幻獣ムベンベを追え」高野秀行

秘境もの大好きってこともありますが、基本的に私はこの人の文章がすごく好きなんだと思います。ネッシーに次ぐ現代の謎、ムベンベをマジで探すために早稲田大学探検部がアフリカに行く話。アホなことに命をかけているうちに「ムベンベ探すのなんて当たり前…

「カボチャの冒険」五十嵐大介

猫との田舎暮らしのエッセイ(?)漫画。猫派じゃない私でもカボチャは可愛いなあとか、ペットにはこうやって思い入れちゃうよねとか、そういう気持ちがすごい伝わってきました。きましたが、やっぱり猫派じゃないので田舎暮らしならリトルフォレストに軍配…

「女の子の食卓」3巻 志村志保子

このシリーズ、何で面白いのに入れ込めないんだろうとずっと悩んでいたのですが、「食べ物の絵がうまそうに見えない」ってことが理由なのでは…?やはり食べ物を美味そうに見せるには執拗な写実が必要ですね。鼻ほじりながら好き放題書いてるかと思いましたが…

「毎日かあさん4 出戻り編」西原理恵子

これは泣くよ。これで泣かない人は絶対人でなしと責められそう…。笑いながら読んでいると少しずつ亡くなった旦那さんへのメッセージが入ってきてヤバいです…。

「ホタルノヒカリ」9巻 ひうらさとる

ああ、(今までのひうらさとるを踏襲してくれているなら)そろそろ来るぞという展開が…。私はこの人の漫画が非常に好きで、ずっと読んでいるんですが、このホタルは今までになく魂の入ったキャラクターだと思う。さんざんおいしい立場にいたりするんだけど、…

「新妻 ―剣客商売」池波正太郎

タイトル見て「え?!もしや…?」と思ったら大治郎結婚してた〜!!来るとは思ってたけど!!久しぶりに二次元に夢中になったと思ったら、あっという間にやられたよ…。なんだよ!私は田沼意次の妾子だったら私と結婚してくれたのかよ!と頭の痛い発言をした…

「ONE PIECE」46巻 尾田栄一郎

今回は箸休めみたいなもんなんだよね?このゲッコーモリアの話。あれ?違うのかな…?巻末にサウザンドサニー号について延々図解されていてこれは感動ものです。私も乗りたい!

「アッシュベイビー」金原ひとみ

私は正直外見に難がある人の恋愛小説って「説得力ねえ〜!」と思ってしまう人なんですが、昔立ち読みしたブルータスの「パーティスナップ」かなんかに金原ひとみが出てて、それがまた非常に私好みのビッチ系な美人になってたので買いました。垢抜けたね〜。…

「園芸家12カ月」カレルチャペック

いとうせいこうの本を読んだので元ネタも。こっちのほうがやっぱり表現も大げさ&劇的で面白い。後やっぱ園芸は土なんですよね。だから彼が土に対して熱いのはすごいよかったです。でもやっぱり外国だけあって書いてある花がぜんぜん日本とは違うのが寂しい…

「潔く柔く」 5巻 いくえみ綾

なんか新しい話が始まっちゃった…。ということは今までの話はあれで終わりなの?だとしたらあれでカンナが救われたことになってることが寂しいよー。戻ってきてほしいー。まあ今度の話もいい話ですが。

「ゾディアック」ロバート・グレイスミス[rakuten:book:12073172:image]

映画の予告編を見て「こんな複雑な話、絶対本のほうが面白いだろうなと思って読みました。絶対こっちのほうが細かくて面白いとは思うものの、あまりに被害者、関係者が多すぎて久しぶりに「外人の名前、覚えられねえよ!!」という怒りを覚えました。でもど…

「剣客商売〈5〉白い鬼」 池波正太郎

なんか気づいたら進んでるっす。すんげーいい!今は絶対息子の大五郎が熱い!超かっこいい…。どうしよう…。ドラマ版は誰がやったのか絶対調べられない…。それくらい私の中で彼が熱い…。

「自己流園芸ベランダ派」いとうせいこう

「ボタニカルライフ」の続編。私は一時期園芸熱が上がったときに、冬オジギソウを枯らして「こんな雑草みたいな草を枯らすなんて…」とヘコんで一時中断してたんですが、この巻末の伊藤比呂美との対談で「園芸なんて自然じゃないんだから枯らすのは仕方ない。…

「オトメン(乙男) 」1〜2巻 菅野文

今話題の(らしい)乙女趣味を持つ男子の話。萌えるっちゃ萌えるし、中身が乙女な彼に共感するっちゃする。面白いっすよ。コメディだから。なんでこんな感じかつーとそんなにテンションが上がらなかったんすよね…。最近の花とゆめはあまりにインスタントに萌…

「ボタニカル・ライフ―植物生活」いとうせいこう

今ベランダ園芸界はいとうせいこうが熱いんだって…。なんかピッタリなんだか外してんだかわかんないカリスマ…。テンション低く読み始めますが、植物を育てた人ならわかる気持ちを執拗に掘り下げてくれるんで読んでて楽しい。「あー、私もこんな気持ちで水遣…

「地球へ…」1〜3巻 竹宮惠子

今さら読んでみました。昔は「竹宮惠子はチャラい!少女漫画は萩尾望都!」という中2病的な理由でちゃんと読んでなかったんですが、読んでみたらベタっちゃベタな展開で壮大な物語を描いてくれてて読んでて楽しいです。昔の少女漫画はやっぱドラマチックでい…

「よにんぐらし」3巻 宇仁田ゆみ

子供2人家族のほのぼの漫画。子供がいたらこんなことが楽しいんだろうなーということは実感するのですが、帰り道7分で読み終えてしまい「なんてコストパフォーマンスの悪い漫画…」と思ってしまいました。こういう考え、ケチくさいのかなあ。まあ育児漫画なん…

「フラワー・オブ・ライフ」4巻 よしながふみ

これで完結。ずっと奇麗事ばかり言う主人公とそれをよしとして盛り上がる周りっていうのが嫌だな〜、いい話に水をさしてる感じがするのになーと思ってたんですが、この巻はすごくよかった。一気に子供たちが現実を知り、それを受け止めていくかなりキツい話…

「カズン」3巻 いくえみ綾

これで完結。メインテーマがコンプレックスからの成長だったから私はこれで満足。男女の微妙な友情のあり方とかもリアルで、だけど残酷な話になってなくてほっとしました。途中コンプレックスを抱える主人公があまりにリアルでイライラしたんですが、最後彼…

「銀魂」空知英秋

今全巻読破中。面白いんですが、「ほう、今の若者はこういった少し外した感じのギャグがお好きですか」とちょっと遠い目線で見てしまう中年の私がつらいっす。まあ二十歳過ぎの人をメインターゲットにしてるとは考えられない漫画ですがね…。

「剣客商売〈3〉陽炎の男」池波正太郎

通勤時の本を買いに行って、何もなければ池波正太郎を買うという感じなのですが、時代小説を真剣に読む女というのはどうなんでしょうかね…。小兵衛がかなりかっこいいのですが、「いや、これはドラマ版なら藤田まことだし…」と思ってのめりこむのを止めてい…