「ホリデイ」

恋に破れたキャリアウーマン2人がイギリスとロサンゼルスで家のエクスチェンジをするラブコメ。クラシックな内装の重厚な家と鬱蒼とした天気のイギリスとデカい家に太陽がさんさんと降り注ぐカリフォルニアの対比も面白いし、2人がキッチリそれぞれ旅先での人間関係で癒されていくところもちゃんとできてます。ただ、なんといってもこの映画が「面白い」と言えるゆえんはキャメロン・ディアスのチャームのみだと思います。彼女が喜怒哀楽をストレートに表すことで、こっちも感情移入できるし一緒に恋の始まりを楽しめる。これ、彼女じゃなかったら危険だったなあと思います。なぜならやっぱりもう一人のケイト・ウィンスレットの恋についケチを付けてしまうから…。彼女は別に新しい恋で立ち直るんじゃなく、新しい友人との出会いが一番の救いになるし…。恋する必要もないよね…。しかも恋の相手がジャック・ブラック。これは鉄板でダメでダサい彼のよさに彼女が気づくってパターンかと思ってみてたら、一切外見とかに関するツッコミはなく「気のいい青年」として徹頭徹尾扱われてるので、見てるうちに「なんで彼はこの役を…」とかどうでもいいことばかり考えてしまいました。いや、でもこれでジュード・ロウのハンサムさもちゃんと実感できたし、何よりキャメロン・ディアスは超・超・超かわいい。まあ「そういう映画じゃね?」と思うし、「キッチリそういう映画でした!」とも思います。歯切れわりー。