「破壊者ベンの誕生」ドリス・レッシング

ノーベル文学賞受賞のため復刊!」とあったので買いました。子沢山の美しい家庭を描いていた夫婦の4番目の子供に、家庭を壊す異端の子が生まれてしまう話。代表作ではないのでそんなにインパクトはないのですが、がつーんとは来ます。この異端の子を追い出そうとする人、守ろうとする人、この子を産んだ母親も異端だと考える人など、「異端」としてじゃなくて「障害」とかに置き換えてみたら背筋が寒くなるような気持ちになります。こういったショックを人に与えるタイプの作家なんですね。